くすぐりマッサージ治療院6 千秋

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タイトル くすぐりマッサージ治療院6 千秋
シリーズ名 くすぐりマッサージ治療院
ジャンル くすぐり
レーベル くすぐりクリニック
出演者 千秋
メーカー品番 KMC-6

くすぐりクリニック

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オマージュ小説

第一章

千秋は緊張した面持ちで「癒しの森」マッサージ院のドアを開けた。大学の定期試験が終わったばかりで、肩と首の凝りがひどかった。友人の結衣に強く勧められたこの店は、「特別な施術法で凝りが劇的に改善する」と評判だという。

「あの、予約した佐々木です」

受付では若い女性が優しい笑顔で迎えてくれた。「佐々木千秋様ですね。本日は全身ケアコースをご予約いただいております。こちらへどうぞ」

清潔感のある個室に案内され、着替えを済ませたあと、千秋はマッサージベッドにうつ伏せになった。部屋には森林の香りがほのかに漂い、リラックスできる環境が整えられていた。

「失礼します。本日担当の井上です」

入ってきた施術師は30代半ばの穏やかな表情の男性だった。白衣をきちんと着こなし、プロフェッショナルな雰囲気を醸し出している。

「今日は特別な東洋医学に基づいたマッサージで、体の凝りを根本から解消していきます。少し変わった手技もありますが、全てが治療の一環ですので、ご安心ください」

千秋は「はい、お願いします」と答え、目を閉じた。

第二章

最初の10分間は普通のマッサージだった。井上の手のひらが背中の筋肉をじっくりとほぐしていく。心地よい痛みと解放感に、千秋はため息をついた。

「ここから特殊な経絡刺激を行います。くすぐったく感じることがあるかもしれませんが、それは気のめぐりが良くなっている証拠です」

井上の指先が脇腹に軽く触れた瞬間、千秋は小さく身体を震わせた。

「あ…なんだかくすぐったいです」

「大丈夫ですよ。これは気の流れが滞っている証拠です。もう少し続けますね」

指先は今度はより繊細に、まるで蜘蛛が這うような感覚で千秋の肋骨の間を滑っていく。思わず笑いそうになるのを必死に堪える。

「ひっ…ふにゃっ…」

「リラックスしてください。力を抜くと効果が高まります」

しかし、その言葉に従おうとするほど、くすぐったさは増していく。井上の手が千秋の腰から脇腹、そして背中の外側へとリズミカルに動くたび、抑えきれない笑いが込み上げてきた。

第三章

「きゃっ…あはっ♪ やめてぇ…きゃははっ♪」

ついに千秋は爆発的な笑い声を上げた。体をよじらせて逃げようとするが、井上の手は的確に彼女の急所を攻めていく。

「これは重要な経絡刺激です。笑いによって副交感神経が活性化し、自然治癒力が高まります」

井上の声はまったく動じていない。しかし、千秋には彼の口元に小さな笑みが浮かんでいるように見えた。

「ひゃんっ♪ やだぁ、むりぃ~!くすぐったいよぉ…きゃはははっ♪」

千秋が振り返ると、部屋の隅に設置されていたカメラに気づいた。そして部屋のドアが開き、受付にいた女性と制服を着た若い男性スタッフ2人が入ってきた。全員が大きな笑顔を浮かべている。

「実は今日は『笑いヨガセラピー』の撮影日でして。佐々木さん、サプライズドッキリにご協力いただきありがとうございます!」

千秋はようやく理解した。友人の結衣から「特別なマッサージ」と勧められたのも、全て仕組まれていたのだ。

第四章

「えぇ~?? もぅ、なにこれぇ!結衣ちゃん、絶対許さないんだからねっ!」

千秋は笑いながら抗議するが、スタッフたちはさらにくすぐり攻撃を続ける。遠くから聞こえる結衣の笑い声。彼女も共犯者だったのだ。

「まだ終わりじゃありませんよ〜。今からが本番です!」

井上が合図すると、スタッフたちは千秋の両腕と両足を優しく固定し、くすぐりの強度を上げた。

「きゃあっ♪ ひゃっひゃっ♪ も~、もうだめぇ~!ゆるしてぇ~!降参しますぅ~!あははっ♪ ひゃんっ♪」

千秋は笑いの渦に巻き込まれながらも、不思議と心の奥底では、日頃の緊張から解放されていく感覚があった。これが「笑いヨガセラピー」の効果なのだろうか。

エピローグ

30分後、ドッキリは終了した。汗だくで息を整える千秋に、スタッフたちは丁寧に頭を下げた。

「本当にすみません。でも素晴らしい反応をありがとうございました」

「もう…信じられない。でも不思議と肩こりが良くなった気がします」

千秋はそう言いながら首を回した。確かに、来た時よりもずっと軽くなっている。

後日、このドッキリ企画はSNSで話題となり、「笑いヨガセラピー」を提供する「癒しの森」には予約が殺到した。千秋もすっかり有名人になり、番組のレギュラーゲストとして招かれるようになった。

結衣との友情は、一時的な復讐計画の後、むしろ深まったという。

千秋は時々思い出す。あの日のくすぐったさと、止まらない笑いの渦を。そして、人生で最も予想外で、最も爽快だった「マッサージ」の記憶を。

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